物にはエネルギーが宿る
それをわかっているつもりでいたが
心から信じているかはわからなかった
月に数回、横浜から都内に2時間近くかけて
仕事で行くのだが、通勤ラッシュの時間でも
あり一苦労な時間だ
長時間なのでなるべく席を確保したいのだが
できる時とできない時がある
コンサルティングを始めてからは
とてもすんなりと移動できる事が増えていた
だが今朝は、とても気が乗らないせいもあり
きっと今日は立ちっぱなしだな・・
などと珍しくネガティブな気持ちでいた
そう思うならきっとそうなるだろう
よりネガティブな思考が増していく
ここでふと、
そうだ、今日はCHANELの赤い口紅にしてみよう
これで座れたら私は物のエネルギーを信じるよ
とその思いつきを自分でも愉快に思いながら
口紅を手にした
駅に着くと月曜日なこともあり人が多い
電車に乗り込むともちろん席は空いていなった
すぐ次の駅、私が立っていた前の席にいた人が
降り座れた
降り座れた
横浜駅で東京行きの急行へ乗り換える
ここも人が溢れかえっている
長蛇の列だ
だが乗る瞬間、前にいた女性がふっと列からずれ
「どうぞ」と譲ってくれる
どうやら次の電車に乗るようだった
ここでもまた座れる
結局行きも帰りも混雑の中
座って帰ってきたのだった
物に宿るエネルギーとはこういった俗物的な
事象を指す事ではないのだろうが
事象を指す事ではないのだろうが
ふと思いついて描いた事が
このようにして叶っていくとしたら
思考とは本当に気をつけていかないとならない
あの人はラッキーだとかツイていると言うが
きっとこれはどう行動したかの結果だろう
ネガティブに陥った私のとった行動は
普段は手にしない赤いCHANELの口紅だった
ちなみにこれはコンサルティングを始めてから
手に入れた口紅だ
手にするものに意味がないものはない
心から信じる事ができた出来事だった
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