2019年10月26日土曜日

痛みを抱きしめる



私たち夫婦は今年で結婚12年目を迎えた
いざこうして時が過ぎてみるとあっという間だ




私はこれが二度目の結婚なので
自分でも悪趣味であるとわかっているが
結婚は簡単だが離婚は大変だというジョークを
時々言うのだが、離婚経験者の方のほとんどは
口を揃えてその通りと仰る




実際のところ結婚もそれほど楽ではないのだが
いかに円満と言えどもパートナーシップの解消
というのはとても消耗し、痛みを伴うものだ
少なくとも私はそうだった




誰もがそうだと思うが
私は幸せでいたい
追い求めていると言ってもいい




だが誰かと共に過ごしながら
全て自分の思い通りになどはいかない
それがわからなかった私は人を傷つけた




人を傷つけた事で自分も傷つく




傷つけられた相手にしてみれば
傷ついたのは自分の方だと言うだろう
その通りだ




ある日、ヨガと瞑想の仲間でもある同僚と
帰り道を歩いている時にふと




人を傷つけた事が私の傷になっている
人の事は許せるのに自分を許せない
神様に許して下さいとも言えない
だって自分が悪いから・・・




と何の前振りもなく
突然その言葉だけがポツリと口から出た事があった




聞いていた彼女の目に涙が浮かんだ
そしてこう答えた




その時はそうするしかなかったんだよ
その時の自分は若くて未熟だった
だからそれに対処する術もなかったんだよね
私も未熟だった自分を許してあげようと思うんだよ




いつも穏やかな彼女もきっと痛みを抱えていた
お互い何があったのかを聞く事はなく
私も少し泣き、駅まで歩いた




過去は取り返しがつかない
だが月並みな言葉だが学ぶ事はできる




今の人生を選んだ事を後悔はしていないが
自分のした事の後悔は沢山ある
それは痛みとして私の内側にあり
時々顔を出し私を苦しめる




だが人はその痛みを抱えたまま
幸せになる力もある




時々全て忘れたくなる
だがそんな事はできない




未熟だった私を私が慰める
そうするしかなかったんだね




痛みも幸せも丸ごと自分を抱きしめる




それが今の私に繋がっているのだから




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