4.03.2020

卒業1週間を控えて


Asami先生がクライアント役となって下さり
私がコーチ役となり、プレタポルテレッスン
を行った




コンサルティングの終盤ではハイヒールの
テクニックを学ぶが、理論もだが自身の体
でのテクニックも難しく必死だった




プレタポルテレッスンに向けて自身で練習
をしていたが、いざ本番になり行うと
ベーシックが何より難しくとても苦戦した




Asami先生は何回も
みどりさん、もう一度やってみましょうと
嫌な顔を一ミリも見せずに仰り
私も次こそはと必死だった




剣道にはかかり稽古というものがあり
先生方が横一列に並び、そこに順番に体当たり
で次々に挑んでいくものがある




先生方の人数が多ければ多いほどきつい稽古だ




最後の方はクタクタになるのだが、最後の方に
行くにつれ、上座となり、達人達が控えている




一瞬でも隙を見せれば、文字通りボコボコに
されるので限界を感じながらもかかっていく




限界な時とは自分の弱点が見つかる
剣道で言えば、隙があるところを何度でも打たれ
お前のここが弱点なんだと知らされる




立ち止まる暇も悔しさを感じる暇もない
体力も尽き、感情を超え、魂だけで飛び込む
だが、その先には受け止めてくれる相手がいる




私はそんな剣道の稽古に
いつも神聖なものを感じていた




上記したAsami先生との時間に
久しぶりにその気持ちを思い出す




レッスン当日、今は遠くに住む親友が電話を
くれたので、今日は先生を相手役にレッスンを
するから練習中で、今は話せないのだと告げた




レッスンが終わり、あまり上手くいかなかった
とメッセージすると、ダメなところをちゃんと
指摘してくれる師なんだね
簡単にパスしないのはすごい証拠だよ
もっともっと修正できる!と返事がきた




世の中にははっきり指摘してくれる人は
そういない
適当に合格させてしまったほうが楽だろう
だが伝統や理論や哲学を守る為にはそれで
はいけない




しばらくして夫が大きな花束を抱えて帰宅した




どうしたの?と聞くと
今日、卒業なんでしょ?
と言う




卒業は来週なんだよ
勘違いさせてごめんねと言うと
卒業するのが寂しいとか言ってたから
ちょっと伸びて良かったね
などと言っている




いや、伸びたんじゃなくて元から
来週だったんだけどね、まあいいか




結婚記念日を忘れる夫が(私もだが)
コンサルティングのことを覚えているのが
何だか面白く、また嬉しかった




ハイヒールに縁がなかったとは
もう言い訳にはならない




だが私が美しくハイヒールを履いて歩けたなら
希望を持てる人はたくさんいるだろう




私が変われば、世界が変わるのだ




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