5.25.2020

存在が誰かを助けるということ


私の住む神奈川県には日本屈指の
県立の子ども病院がある




この病院にはファシリティドッグという
医療スタッフの一員として働く犬がいる




NHKなどでも何度か取り上げられ
ご存知の方もいるかもしれない




テレビを見ない私は横浜に来て初めて
この活動を知った




2歳を目前に小児がんで亡くなった
タイラー・フェリスの両親の基金によって
設立された東京都認定機関の活動である




辛い闘病生活の中でも笑顔を失わなかった
タイラーの勇気とご両親の経験がきっと役に
立つに違いない、苦しみを背負っている子供
と家族のためにポジティブな何かを想像する
事ができるはずだと




海外では沢山いるファシリティドッグだが
元々外で犬を飼う文化であった日本では
受け入れ先が難しかったという




先日たまたま見ていたSNSのフィールドに
ファシリティドッグ、ベイリーのハンドラ
ーである、看護師の森田さんという方が
TEDに出演した際の動画があがった




触れ合いだけではなく、採血や点滴
手術への同行、リハビリの応援
看護師であるハンドラーと共に患者
の治療方針の会議に出る事もある




ファシリティドッグ達は辛く困難な病院
での道のりに耐える子ども達を癒し
勇気を与える役割を担う




大人でも辛い検査を、ベイリーいるから
頑張る、ベイリーが一緒にいてくれるなら
後100回でもやるという子ども達




辛い状況の中、闘うお子さんの前では涙を
見せられないお母さんがベイリーを抱きしめて
思い切り泣いた後、病室へと戻る




誰かの言葉によって助けられる事もあるが
言葉が無いことに助けられる事もある




森田さんの数々の言葉に心が動く




私は人生の多くの時を猫と過ごし
動物が大好きだが、動物が何を思い
何を感じているのかはわからない
勝手に想像するのみだ




ただ、彼らはこの漢字で表される
動く物、というだけの存在ではない




無償の愛、という言葉があるが
正直に私は自分にこれがあるとは
思わない




動物達に無償の愛があるのかも
わからない




だがこのような存在があると
知るだけで救われる




このように人を助ける存在があること
言葉を持たず、ただそこにいてくれる
それだけで救われる存在




それは生まれてきた子ども達も同じだ




言葉が人を傷つけ
言葉が人を助けもする
如何に言葉に依存しているかを思う




存在が誰かを助けるということ
私たちは誰かを助ける存在であること




私達が取る全ての行動が
より大きな目的に向かい
私達を動かしている






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