会いに来てくださった
彼女とは数年前に出会った
彼女が着ていたセーターがあまりに
素敵だった為に声をかけると
ご自分で編んだと言う
編み物をされるご婦人は多くいるが
彼女の編み物はアートであり
お話しを伺うと経歴も良い意味で
普通ではなかった
その場ですぐ
私にも作っていただけないでしょうか?
とお願いすると快く受けてくださり
二枚の素晴らしいセーターをいただき
それは私の持つ唯一のセーターになった
昨年、彼女は結婚した
年上の優しく理解のある男性と
一般的に言えば高齢である二人だが
ご主人は要職についておられて
若い世代の教育の為に出張で飛び回り
友人も毎日を忙しく過ごしている
以前のblogで綴った私のゴッドマザーも
60歳の時にフランスのルルドで出会った
通称パパと遠距離恋愛の後に結婚した
まるで映画の主人公のような方達だが
周りからは色々言われたり
理解されないことも多かったと言う
結婚はしなくてもいいと思っていたの
と彼女は言う
確かにいろいろと簡単ではない問題を
抱えながらというのも間違いないが
お互いがお互いを選んでパートナーに
なった、ただそれだけ
しがらみなく自立した愛の形
神様に頂いた魂は綺麗にお返ししなく
てはならないの
だから精一杯綺麗にしてお返ししよう
そう思って毎日を生きているのよ
と彼女は笑った
数々の困難と病気を乗り越えてきた
彼女を前にして、元気一杯で怠け者の
私の悩みは小さく小さく見えた
おしゃべりをした後
彼女はまた新幹線に乗って帰って行った
私が行くと言うのにまた次も来てくれる
そうだ
新幹線は早いし
年寄りだから安いのよ!だそうだ
やれやれ、全く年寄りじゃない
帰り道
ずっと迷っていたことを
後悔のないように実現しよう
もっと素敵な人間になろう
そう誓った
いつからだって
何歳だってできると
言葉で言うのは簡単だが
実現した方達を
全力で生きている方達を見て思う
夜は朝の前にあり
そして夜は必ず明ける
いつからでも遅くない
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