私の両親は少し素敵な言葉で
表すと芸術家で
素敵じゃない言葉で表すとすると
自分の事で精一杯でした
父も母も芸術家ですが
多少なりとも成功していたのは父で
母は才能があるにも関わらず
父の前では少し絵がうまい人
くらいの扱いでした
父は愉快な人ですが、芸術の事となると
例え子どもであっても妥協できないので
一緒にいるのは時々苦しい事もありました
私が小学校の卒業制作の彫刻を家で
彫っていると、横で見ていた父は
段々とイライラし、私から取り上げ
仕上げてしまったこともありますし
夏休みの絵の宿題は、父が仕上げを
勝手に施したので素晴らしいもの
になってしまいました
そんな沢山の逸話を夫に笑い話として
話す度に、いろいろと酷いな!と
衝撃を受けていますが、私も本当に
酷いなと今では笑えます
いつしか母は絵を描かなくなり
次に母の絵を見たのは二人が別れた後の
母の新しい家でした
私もなかなか絵が上手かったのですが
父の目にはそう映らず
今なら私の絵を親の目で見る余裕が
なかったのだとわかります
それは見方によっては少し悲しい事
ですが、今の私は大人で自分の事は
自分で世話ができます
傷ついた子供の心を抱えたままでいる
こともできますが、私はそうではあり
ませんし、そうしたいとも思いません
ふとした時に思い出し
悲しかったなと思ったりもしますが
その時は大人の私が子供の私に
よく頑張ったねと声を掛けます
今の私は自分が幼い頃の
両親の年齢を追い越しましたが
時には泣きたくなったり
愚痴を言ったり
怠けてばかりいたり
やるべき事をやらなかったり
感情をぶちまけたくなったり
完璧な大人とは程遠い存在です
幼い私には大人に見えた両親も
今の私と同じように
内面はまだまだ未熟だった
そう思うと生意気ですが
両親に対して、子どもを育てながら
夢を追っていたなんて
本当にすごいと思うことができます
母は再婚してから
家中に溢れるほどに絵を描き
応援してくれるパートナーが
いて幸せです
姉はとても穏やかな優しい男性と結婚し
安定した暮らしを手に入れ幸せです
父は3度目の結婚のことを
どうしても結婚してほしいと言われた
からだとかなんとか言っています(笑)
私はと言えば
今では私を励まし続けて応援してくれる
パートナーがいます
幼い頃は普通じゃないように見えた
両親は、大人になった目で見ても
やはりあまり普通では無いのですが
普通とは何だろうとも思います
残念ながら
私たちはバラバラになる事で
それぞれで幸せを見つけました
そうして見ると、こうして今
幸せを見つける事ができたのは
幼い頃から自立した考えを持たざるを
得ない環境だったおかげかも?と
良い方へと解釈しています
どんな時も自分の心一つで
幸せを見つけることができるのです
明日と明後日のブログはお休みします
次の更新は月曜日です
いつも読んでくださりありがとうございます
どうぞ素敵な週末をお過ごし下さい
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