私はものすごく挑んでいる
挑んでいるがそれとは反対に負けそうになり
劇画調な私が顔を出し
もうダメだ!と心が暴れる
その相手とは
クラシカルタイプのルブタン12センチである
レッスン前にAsami先生が仰る
みどりさん、その後ルブタンはいかがでしたか?
クラシカルの12センチの事である
正直にお伝えする
12センチとはルブタン様といった感じで
まだ他人行儀です
今、私が好きなルブタンは
プラットフォームタイプの12センチ
最高に美しい形
ピンクベージュの色も綺麗
安定感があるのに高さはあって
履き心地はクラシカルよりも優しい
何よりも履いた時の自分が美しく見える
ハイヒールに合わせるにはちょっと変な服でも
(この場合はヨガウェア)
プラットフォームを履くと
自分史上最高にスタイルが良く
尚且つカッコよくなってしまうので、レギンスと
タンクトップ姿のままでもつい足を入れてしまう
私の長いヨガウェア人生でこんなに自分が素敵に
見える事はなかった
クラシカルでも素敵なのだが
色がベージュな事もあり
断然プラットフォームが美しい
こんなに美しい靴が私に似合うと思える
私のプラットフォームはとても包容力があるのだ
だがここはやはり練習をしなくてはならないので
12センチのクラシカルに足を入れる
まずはなかなか足が入らない
他のルブタンに話しかける事はほとんどないが
何故か12センチクラシカルには敬語で話しかけてしまう
嫌なのですか?
なんだかすみませんね・・
初っ端から既に不穏だ
レッスンの際、特に左の母指球の力が入らない
右の腹筋が落ちる
繊細なヒールを通して
ルブタンがギリギリと歯ぎしりするのを感じる
Asami先生が仰る
筋肉の状態からすれば履けるはずです
だが私の心が怖気付いているのだ
私を容赦無くグラグラと振り落とすルブタン
文字通りグラグラで今日は一歩も歩けないかも
しれないと本気で思う
体も心も弱いところをピンポイントで暴かれる
悔しいとも思わない
もうダメだ!と逃げ出したくなる
たった2センチで世界が変わる
普段の生活で2センチを意識している人が
どれくらいいるだろうか
ジミー・チュウからルブタンへと変えた時
同じ10センチでも全く違った
同じだけど違うセンチ
ミリ単位で違うのだ
だからAsami先生はミリ単位で指導されている
日常生活をミリ単位にまで意識を向けていったら
世界は大きく変わるだろう
神は細部に宿る
ハイヒールの哲学を学び始めてから
何度も湧き上がる言葉
その世界を見たい
その世界を見に行く旅の途中なのだ
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