10センチのハイヒールを履いて歩く
半年前の自分だったらまず想像もつかない
5センチのブーツを履いて出かけた次の日
頭も脚も痛くなり
絶不調になった記憶は遠くない
私はヨガインストラクターだが
自分のメンテナンスには長年ピラティスを行なってきた
マットでのエクササイズも好きだが
メンテナンスにはピラティス専用のマシンを使い
先生が一つ一つの筋肉を触り確認しながら行う
マンツーマンのエクササイズが効果的だ。
バレエ出身で自身も怪我をされたことから
ピラティスを始めた先生なので
私の二度の骨折の際にも安心してセッションをお願いしていた
頚椎が悪いことがわかり
人生に失望した時に大丈夫だよと
支えてくれたのもその先生だった
札幌から離れ
私の身体のサポートをしてくれた人たちとも離れ
新しいスタジオを探そうとしても
これはと思う先生が見つからない
もともとピラティスの資格所得を視野に入れていたので
これは自分のためにも動き出さなくては
という時に出会ったのだ
Asami先生に
自分で言うのも何だが
職業柄ボディワークには目が肥えている
上記のピラティスの先生も素晴らしかった
だが今まで行ったことで
歪みに一番効果を感じたこと
それがAsami先生のハイヒールレッスンだ
二度の骨折は左の肋骨だったのだが
そのせいで片方の組織が萎縮し
どうしても上半身のバランスが悪い
左右対称を心がけたストレッチをして
歪みを気にしている
脚はコンプレックスなのだが
私の場合、それ以上に気になるのは身体の歪みだこれは一種の強迫観念と言っていいほどだ
悪い頚椎には
正しいポジションで過ごすことが
私の人生では必須条件でもある
先日のレッスンで、Asami先生から
「みどりさん、そこがまっすぐです」
と言われた位置は
まるで自分が三日月のようなポーズを
とってるように感じた
最高に違和感がある中で必死で続けていくと
ふっと身体中が楽になった瞬間があった
筋肉があるべきところを思い出した瞬間だった
だがやはり戻ろうとする力の方が強く
何度も何度も修正していただく
繊細な土台であるハイヒールを履いていることで
重心のずれをキャッチしようと
心を研ぎ澄ます
過去に何度も挫いた左足首に圧がかかるのを感じ
腹筋を引き上げる
先生のレッスンを受けなければ
三日月のように歪んだ身体だったと思うと
恐ろしい
それは全身の不調につながるからだ
ハイヒールを履くには
筋力だけではなく
バランスだけでもなく
まっすぐな軸が必要だ
まっすぐというのは
歪みがないということ
1mm単位で修正していただけるなんて
歪みマニアの私には最高のレッスンだ
ハイヒールを履くということは
それくらいに繊細なこと
大好きな素晴らしい彫刻のピエタのように
私自身にノミを入れてもらう
肉体改造は楽ではない
だが美しく
ミリ単位で修正できる
ハイヒールのエクササイズを知ることができた
月並みな言葉だが
もっともっと多くの人にこれを知ってもらいたい
美しく歩ける上に
歪みも取れるハイヒールのことを
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